生と死の狭間で
お隣のおじさんが亡くなりました。
今日、お通夜だったんですが。
まだその姿は見てないんですが、何とも言えないですよね、こういうの。
なんでしょう。
別に神道を信仰しているわけじゃありませんが、どうも遺体とか死体とかに対して強烈な禁忌を感じるみたいで。
お世話になった方なのに、近づくのすらためらわれる。
ついこの間まで普通に動き回って喋ってたのに、今そこにいる…ううん、今そこに「ある」のは、人の形をしたタンパク質の塊。
人だった「もの」としてしか見られない。
これはいつものお隣さんとは別の物体。
よく似てる肉の塊。
あのおじさんは、これを残してどっか行っちゃったか、もしくは消滅してしまったか。
実の母親に対してさえそうでしたからね。
イマイチ「死」というものに対して実感を持てないのでしょうか。
悲しいとか寂しいとか感慨深いとか、そのレベルまで感情を持っていけないもどかしさ。
むしろ「この物体が少し前までは生命を持っていたんだよな」「生体と成分は変わらないのに、なぜ命を宿すことができないんだろう」と考えると、その不条理さに吐き気すら催される。
なんて罰当たりな奴なんだろう、自分でもそう思います。
命というものに対してうまく理解ができていない、ある意味危険な状態なのかもしれません。
これってワタシだけでしょうか?